京都計量講習会

日時 平成15年7月25日(金)
場所 京都府立社会福祉会館 3F
 吉川氏の好意で参加しました。
大会次第
1。開会の挨拶
   京都府計量副会長 西田貢
2.品質マネジメントシステムと計量計測認証制度
   日本計量振興協会専務理事 佐藤克哉
 ・通産省は、メートル法の普及に100年間かかった。新計量法(H4)にできて終了
  我が国のトレーサビリティは今まで、基準器検査制度を利用して標準の校正が行われていたが、
  新計量法により、計量標準供給制度と校正事業者制度からなり、
  長さ・質量・電気等の11区分31種類の認定区分が指定された。 
 ・ISO9000の変遷
  米国のBILL・英BSの買い付け(顧客側)の規格統一が出発
  が多種多様になってきた。各業者別
 ・基準認証制度(第3者認証制度)
  レベル・分野別に分ける
 ・ISO17025対応認定機関
  JCSS   計量法校正事業者認定制度
  JNLA   JIS試験事業者認定制度
  ASNITE 製品評価技術基盤認定制度
  JAB    JAB試験所認定制度
         JCSS・JNLA以外元締め
  JCLA   化学試験所認定制度
  VLAC   電磁(EMC)試験所認定制度
  
 ・JISのトレーサビリティ導入
 Q&A
 @ISO17025 社外でなく社内のみの校正機関ーー今後検討
           
 AISO17025 試験所内部での検査環境?(温度・湿度)        
           保管場所の確立とドキュメント
 B今後の特定計器  自動重量選別機(オートチェッカー)の削除包装工程の認証
 CJCSSの登録制度?
      規制緩和で認証から登録制度に変更なったが、世界からは、登録では、技術レベルが担保できないため、通用しない。
      今後、案として、JCSSの取得した、会社のメンバーが審査する?
 DOIMLとJISの関係
3.計量標準と不確かさ
  メトラー・トレド(株) 桑山重光
  不確かさとは、測定値のばらつきを表す
     特徴 @不確かさによる定量化
        A評価方法による分類 タイプA 標準偏差(SD)
                   タイプB 蓄積された情報に基づく科学的判断u(x)
        B標準偏差の二乗和による合成
        C包含係数Kによる区間設定(2σ)
  校正の定義
    計量器の校正とは計量器の表示する物象の状態の量と計量器の標準となる特定の物象の状態量との差を測定
    差=計量器の指示値ー標準の値
  校正の一般式=
    標準分銅の質量(正規分布)+
    標準分銅の経年変化(一様分布)+
    最小有効数字の値の丸め(三角分布)+
    空気浮力の補正(一様分布)+
    測定の繰り返し性(正規分布)
4.非自動はかりの検査
    最大許容誤差と不確かさの関係
    拡張不確かさ=最大許容誤差の1/3
 Q&A
  ・電子はかりの不確かさ?
   秤量200gのはかりを検定する際、4分割すると50、100、150、200gのポイントとなる。
   150gの分銅が無いため、50+100gで行う。
   分銅は、二重の誤差を受けることになり、150gオーバーの不確かさが大きくなる。