近畿計量大会

日時 平成16年11月12日(金)
場所 舞ハイアット・リージェンシー・オーサカ 3F

大会次第

1。開会の挨拶
  大阪計量連合会 理事長 木下幹夫
  プラズマなど経済回復の兆し
  京都計量大会の成果。公定計量制度の確立
  関西の躍進を支えるる計

2.来賓の挨拶
   経済産業省計量行政室長  醍醐 辰也  
   国民の安全・安心の機運が高まっている。
    (地震・災害また食品の表示偽装等)
   時代のニーズに対応した法整備の問題
    社会的基盤の計量から、ハイテクノロジへ
    (知的基盤の整備が必要)、
  大阪副知事       鈴木重信
   「まあぼちぼちですはー」が聞かれる様にしたい
   「負けたらあかんでー」を魂を忘れずに
   計量は商取引の適正化に必要である。また、近畿の経済の発展の担い手
   関西国際空港の2期工事が進む
  日本計量振興協会    飯塚幸三
   「適正な計量の実施」のため、11月は計量月間となり、計量思想の啓蒙を進めてください。
   トレーサビリティーの確立・推進

3.記念講演
  東大阪宇宙開発協同組合 理事長 青木 豊彦
 
 演題
 「{夢の実現}協同組合で宇宙を拓く」
 人工衛星開発プロジェックト  メイド・イン・東大阪
 下請け企業がどんどん減ってくる。
 アオキ 従業員30人の会社
     4年前、同業者が不景気であかんなーが挨拶代わりの時期に、
     ボーイング777 の1000アイテムの部品を作って儲かっていた。
     100%飛行機の仕事 9・11から事情が変わった。
  東大阪には、オンリーワンの会社が200社ほどあった。
  しかし、30名以下の中小企業が90%である。
 今までは、経営者が仕事を取ってくると、若い社員が単価に合うように、改良し、コストダウンをはかった。
 最近は、若い人が来なくなって、競争力が無くなり、事業を止めて行く場合が多い。
  以前、3K(汚い、きつい、危険)が言われた時から、中小企業は苦難の時代となっている。
  また、中小企業に就職している人は、会社名を言いたくない。
  東大阪は、汚い町、ひったくりの町になった。
 アオキは、どうしてボーイングの認定工場となり得たか?
 若い従業員の目が光っていた。自分の会社に自信と誇りを持っている。
 買う側からすれば、製品に対して、安心である。
 東大阪のキャッチフレーズは「歯ブラシからロケットまで」
 若者を東大阪に戻すため、ロケットを中小企業のパワーで作ろうと模索した。
 たまたま、大阪に宇宙関連の大学(大阪府立大学工学部航空学科)があり、大学の先生に来てもらい、
 検討した。
 いろいろ規制があり、ロケットは、難しいが、人工衛星なら、東大阪の工場で可能と言うことで、
 手段として人工衛星開発プロジェックトを立ち上げた。
 うれしいことに、トントン拍子に話が進み、マスコミに取り上げられ、今度の打ち上げに、
 東大阪の人工衛星が打ち  上げられることとなった。
  今や、東大阪は、汚い町から人工衛星への町へと、イメージが変わりつつある。
  それよりも、自分の住んでいる町に対して自信を持てるこことが嬉しい。
 
4.特別講演
  前財務大臣  塩川正十郎  
 演題
  「これからの政治経済」
 現代では、67〜70%の就業人口で、年金をやっている。2030年には、50%の年金拠出金でやって行かなくて  はならない。
 既に、北欧では、10年ほど前から、少子高齢化政策している。
 日本も、もっと税制を考えて、年金制度を考える必要がある。
 今なら、生活保護を受ければ、年金を払わなくても、たくさんお金がもらわれる。
  また、掛け金は増えるが、年金で給付は減っているおかしなシステムになっている。
 外人労働者(アジアからの出稼ぎ:汚い仕事)が増えてきている。
 外人労働力を想定して、社会保証システムを考える必要がある。
 日本の年金は、最初、池田内閣が所得保障システムで所得の60%還元する目的で行った。
 外国では、労働調整は、外人、大学、女性が行われている。
      大学   6年制
      女性   出産時、労働か仕事を選択
    従業年齢を70歳まで引き上げる。
  もう少し世の中の裏まで理解し、少子高齢化について考える必要がある。