計量士技術講習会
  ,<リフレッシュ基礎コース>

日時 平成20年1月28日(月)
場所 チサンホテル新大阪 2F
 
挨拶
  スッテプアップを図って行く。
  アンケートに、答えて
研修次第

計量法令
  横尾 明幸
   見直し。
  概要 
   目的  @基準を定める
        A適正な計量の実施
  校正とは、「狂いを正すことではなく、真との関係を求めること」
  国際単位系に係わる計量単位
   SI化を図る
   特殊な計量 血圧・真珠(カラット・匁)
  正確な計量
  適正な計量器の使用
    使用の制限(16条第1項)
    使用方法の制限(18条)
  定期検査(19条)
   劣化をするので、精度・性能を担保する意味で必要
   特定計量器の取引証明用の質量計は2年に1回の定期検査
   「代検査」
     はかりの使用者が、定期検査の実施日までに、計量士が検査を行えば、免除される。
  特殊な計量器
    家庭用計量器
     一般家庭の生活の場で使われる特定計量器の内、ヘルスメーター、キッチンスケール、ベビースケール等、
  検定
   法の規則(特定計量器検定検査規則)に定める構造や性能を有しているか? 検査している
  基準器検査
   特定計量器の検定・検査における器差検定の信頼性を確保するため、一定の精度を有した計量器を必要とされる。
   計量法では、器差検定には、「基準器」を用いることになっている。
   他の用途で、計量標準が必要な場合は、「JISS」
  特定計量証明事業
   微量物質の濃度(特定濃度)の計量証明
  適正計量管理事業所
   「特定計量器を使用する事業所(スーパー・工場等)であって、適正な計量管理を行うもの」として、
    経済産業大臣または、都道府県知事による指定を受けた事業所
   メリット   
     @定期検査が、免除される。
、    A法に定める「簡易修理」を行える。
     B「適正計量管理事業所の標識」を掲げられ、事業所の意識向上が、図れる。

 国際規格ISO9001と計量管理  吉川 勲
 ISO9000ファミリ規格
  ISO9000  基本および用語
  ISO9001  要求事項
  ISO9004  パフォーマンス改善の指針
  ISO19011 マネジメントシステム監査
 ISO9001の概要
 1.プロセスアプローチ 
   インプット〜アウトプット どのプロセスを改善
 3.効果
   Plan →DO→CHECK→Action
 4.監視機器・計測機器に関する要求事項
    顧客が要求するに対応する計量器→計量器を明確に!!
  更に、適合していないときは、妥当性を評価し、記録する
 5.ISO9000と計量法
    監視機器は、?
    校正してから、棄てる。
 6.ISOの「校正」と計量法「検査」
  計量法とISOは、趣旨が違う
  計量法の「検査」は、計量法の公差を適用して、計量器の合否を判断する。
  ISOの校正とは、「測定結果がどれだけ品質に影響を与えたか?」を考え、結果の誤差、不確かさを把握することにより、校正が必要となる。

   
計測の不確かさと統計手法  秦 勝一郎
 不確かさの定義
  ばらつきは、なぜ悪いのですか?→技量が足りない?
  測定の結果に付随した、合理的に測定量に結び付けられた得る値のばらつきを特徴づけるパラメーター
 不確かさ解析・表示が要求される場面
  取引や証明行為の文章
 求め方
  タイプA :自前データーで統計処理
  タイプB :その他
       蓄積された科学的データー・以前のデーター
       製造者の仕様

商品量目の管理    阿知波 正之
10条   正確な計量の努力
11条   商品の販売努力
12条   特定商品および量目公差
 2−1商品量目管理
     量目公差を超えないように
量目検査
  検査用はかり
    最小表示単位の1/10以下が計量できる目量のはかり
  計量の方法
 総量(皆掛け量)、風袋量 、正味量、過不足量
  正味量=総量ー風袋量
結果の処理
 再計量
 不足原因調査と処置
   水分変化(バナナ)
   風袋引き忘れ
   輸入品には、ばらつきが大きい

 検査方法
  サンプル数
   500以下 32個
   500以上 80個  

  目標値の調整
   目標値=表示量ー量目公差+3×標準偏差(σ)
       以内

JCSS   桑山重光

計量標準は世界共通
安全・安心な国民生活の実現
正確な計量の実施
Japan Calibration Service System
計量法校正事業者登録
 登録申請→書類審査→ 現地審査→ 評定委員会→
 事業所ごとに4年
 手数料 ¥183,500+?×区分
標準供給
 認定事業者から登録事業者
 登録要件の明確化
校正証明書
2種類ある
APLAC アジア太平洋試験所認定協力機構
MRA 相互承認
 
ISO/IEC 17025(試験所および校正機関の能力に関する一般要求事項)
不確かさ
測定値のばらつきを標準偏差であらわす。
要因
 どこで→いつ→ 誰が→ いかに
トレーサビリティ
jis8103 不確かさによって国家系ryぷ標準に繋がっている。

認定と認証の違い

計量器概論   溝口義浩

計量 公的に取り決めた標準を基礎とする計測
   計測ー特定の目的を持って、物事を量的にとらえるための手段・方法を考究し、実施し、その結果を用い所期の目的を達する。
単位と標準
メートルの定義
  1秒の299 792 458分の1の時間に光が伝わる長さ 光コム
 線基準     目盛り線   ノギス・マイクロメーター・ダイヤルゲージ
 端面基準    両端の間隔  ブロックゲージ

質量
  原器に変えて
    アボガドロ数やプランク定数で、研究されている。
  分銅
  天秤
  重力加速度の影響
     東京 1.000kg
     南九州 0.9996kg
     北海道 1.0008kg
温度
  定義 温度K点(水の三重点)

 抵抗温度計   標準に使用
 熱伝対温度計  K熱伝対の経時変化 基準接点保証をカバー
 ガラス温度計  一般用
 放射温度計   非接触(鉄鋼など)



  校正の定義
    計量器の校正とは計量器の表示する物象の状態の量と計量器の標準となる特定の物象の状態量との差を測定
    差=計量器の指示値ー標準の値
  校正の一般式=
    標準分銅の質量(正規分布)+
    標準分銅の経年変化(一様分布)+
    最小有効数字の値の丸め(三角分布)+
    空気浮力の補正(一様分布)+
    測定の繰り返し性(正規分布)
4.非自動はかりの検査
    最大許容誤差と不確かさの関係
    拡張不確かさ=最大許容誤差の1/3
 Q&A
  ・電子はかりの不確かさ?
   秤量200gのはかりを検定する際、4分割すると50、100、150、200gのポイントとなる。
   150gの分銅が無いため、50+100gで行う。
   分銅は、二重の誤差を受けることになり、150gオーバーの不確かさが大きくなる。