近畿計量大会

日時 平成22年11月19日(金)
場所 シェラトン都ホテル大阪

1.主催者の挨拶
  大阪府計量協会 理事長 楠 輝雄
   計量制度は、貨幣制度と共になくてはならないもので、時代と共に発展して来た。
   度量衡制度(は「長さ」および「さし(ものさし)」、は「嵩(かさ、容積)」および「枡(升、ます)」、
    衡は「目方(重さ)」および「秤(はかり)」)が明治26年に施行され、
   その後、計量法の施行により、昭和27年に廃止された。
   近代日本が発展するに従い技術の進歩と共に発展してきたが最近は混沌としている。
   確かな計量制度は、国民が安心して過ごせるよう、確かな計量管理システムの構築が必要である。
   計量の意義を理解し、
   景気が低迷している昨今、この講習を理解していただいて、今後のヒントとなって頂ければ幸と思う。
    

2.来賓の挨拶
  ・経済産業省産業技術環境局計量行政局室長 吉川 雅之 
  景気低迷の中、補正予算40兆
  また、「新成長戦略」を着実に推進し、元気な日本を復活させるため政府としては、
  「元気な日本復活特別枠」を設け、開かれた形で政策の優先順位付けを行うことにより大胆な予算の
  組替えを行う。
  また、H12から指定検査機関の民間への移管等
  技術の伝承やマニュアル整備など多くの課題がある。
  計量制度が適正に運用されるには皆さんの暖かいご支援をお願い致します。
    
 ・大阪府副知事        木村 愼作
  大阪にようこそ!!
  関西を元気にするため、防災や観光、医療などの分野で広域行政「関西広域連合」の話が控えています。
  また、皆さんの計量行政の熱意に敬意を感じます。
  アジア諸国の問題あり、大阪は、今後10年の
  成長戦略(大阪の成長を阻害してきた要因を明らかにしたうえで、今後10年間の成長目標を掲げ、
        それを実現するため短期・中期(3〜5年)の具体的取組方向を明らかにする)
  を策定しているところです。また、国際規格の準用もまだまだ残っています。
 ・社団法人 日本計量振興会 会長 飯塚 幸三
  11月1日は計量日で、いろいろな催しが開催され、計量士の皆さんご協力有り難うございます。
  人材育成・レフレッシュ研修から高度な研修まで社会的に認知されるようになり、
  計量制度の推進及び役割の実施が益々行われることを願います。

3.感謝状贈呈
 近畿計量協議会  副会長 川西勝三

  手を取り合って「社会の単位」を守っていく事が使命
  表彰で終わりでない。これからも益々社会の計量を守っていただきたい。

   岡部 辰之助     (渇ェ部メーター)
   池田 勝       (パナソニック梶j
   平塚 償三郎     (共栄計量証明)
   吉村 良次      (計量士)
   中川 悟       (外TO技術研究所)
   西木 宏和      (叶シ木商会)

4.記念講演「法定計量を含めた我が国の計量制度の現状と展望」
  計量研修センター長 小島 孔(こじま とおる)

 
 初代計量法制定
   (昭和26年6月)計量規制の範囲拡大(10→33)
 計量法一部改正 
   (昭和42年)計量器検定制度の見直し
         ・法定計量器の削減(39→18)
         ・計量制度に型式承認の導入
         ・許可制から登録制に
   (昭和47年)
   (昭和49年)
 新計量法
   (平成5年)
         ・計量単位
         ・計量器規制の近代化・国際化
         ・特定計量器の見直し
         ・計量標準の供給制度の創設

計量制度は?
 グローバルな国家計量標準システムの要求
  ワンストップ規制を実現(ヨーロッパの事例)
   型式承認試験データーの相互受け入れ
    ロードセルと質量計そのもの
    燃料湯メーター、抵抗体温計、水道メーター等
   が現実は、オランダ・イギリス・ドイツ・韓国と型式承認試験データーの相互受け入れ覚え書きまで。
  グローバル化へのステップ
   第1ステップ
    OIML国際勧告、国際文章等の作成
   第2ステップ
    試験機関の技術的同等性の表明・維持
    型式承認のワンストップテスティング
   第3ステップ
    型式適合・検定のワンストップテスティング
    商品量目に関する国際標準システムの構築
   第4ステップ
    商品量目に関するワンストップ
    (外国から商品の輸入が多くなっている)
     多くに国では、工場段階での規制を中心に実施マーク制度により、流通段階の規制を省略
 技術開発・産業基盤を支える高度な計量標準
  目標は、2010年までに物理標準250種類及び標準物質250種類、合計500種類の標準を確立し、
  社会・産業界の受けるサービスを欧米並みの水準まで高める。
 国際的に通用する計量標準の開発と供給
   国際比較ー国家計量標準の同等性の確認(お互いに信頼し合うに必要)
    アジア太平洋・欧州・アメリカ→国際度量衡局
    地域比較と基幹比較を連動する。
    (10kg分銅の世界各国14標準比較)
     ドキュメントと標準を合わさねば、データーは、ばらつく。

規制緩和・制度の簡素化
  改善すべきポイント
   計量法の規制目的の明確化
   新時代にマッチした計量規制とは?
     ・
     ・
 今、行政の現場で何が起こっているのか!!
  自治事務化、民間各様のもたらしたもの
  ・自治体計量組織の激変
  ・指定機関、協会委託など民間活用
  計量規制の担い手は?
新しい法定計量制度
   ・消費者保護の最小限の規制
   ・民間活力を活用した合理的なシステムに
     検定主体を民間に(定期検査は、検定に移行 )
     ISO・JISの標準を活用した認証制度の導入
     計量専門家(計量士)の活用範囲の拡大
    そのために
     計量知識、技術力を認定するシステムと教育・訓練システムの構築が必要。
     
 5.記念講演
    「天神祭り ー日本の心」
      大阪天満宮 宮司 寺井 種伯(てらい たねのり)


   大阪の町は戦争で焼けてしまったが、幸運なことに大阪天満宮は、無事に残った。
  天保の大塩平八郎の乱の時は、火災にあり、燃えてしまった。が、
  大阪のいろいろの人から、絵画、軸等々の御信奉があり今日に至っている。
  そのような思いもあり、天満宮が戦争で焼けず残った事で、ものの保管や文化財委員会の
  お世話をさせてもらっている。
  また、文化財委員会のお仕事で、建設の際、文化時財に立ち会うことで、大阪の町がどのようになっているか?
  改めて「昔どうやったんか?」と知り、得るとこが多い。
  大阪築城400年の時、京の平安京1200年祭が行われていた。
  大阪も古来から都が有ることをことある毎に喋っている。
   (我が町・橿原は、もっと古くからあるのですが??)
  仁徳天皇 難波高津宮(前期)
         河内平野における水害を防ぎ、また開発を行うため、難波の堀江の開削と
         茨田堤(大阪府寝屋川市付近)の築造を行った。
         これが日本最初の大規模土木事業だったとされる。
  応神天皇 オオスミの宮→ひめじまに牧をおく。
  744年 聖武天網 難波宮(後期)

 古代では、河内湾→湖
   そのため島の名称が残っている。
    都島 網島 堂島 桜島 
   西成(上町の大地の西側に土地が成った)
   東成(上町の大地の東側に土地が成った)1400年ほど前
   土佐日記に大阪の状況が述べられている
    紀貫之が都に帰る時、江口〜京 澪標(みおつくし)は、目印 大阪のシンボル
   菅原道真 946年北野天満宮
    おんみょうじ 怨霊
   天神祭り 矛(ほこ)流しからお祭りの場所を決める
   元禄時代 赤穂浪士、大石内蔵助の妻(りく)は、祭り好きで山科に行く途中、大阪に寄るには、
          せめて今生の名残にと、大阪の天神祭り見たいため、日程を調整した事が書かれている。
   文化文政の時代 江戸時代の天神祭りは、パワーがあり、大阪商業が盛り上がっていた。 
   慶応元年 将軍家茂 新鮮組が警護するため大阪滞在の時、「天神祭り」を強要したが、怖くても大阪の人は断った。
   明治42年に大阪火災
     おばあさんの話で、「小林さへい」さんの働きで天満宮は、火災から救われた。そのお陰で現在がある。
  中国人の?さんの交友から、
  ・日本人はすべてが同じ人種で同じ文化を持っている国は、日本だけ。
  ・外的に他民族に征服された経験が無い。
  ・長きにわたって君主を持っている国はない。
   中国3000の歴史があるが200年続いた国はない。
   では、今の日本は、一流?
  17条憲法→五箇条のご誓文→教育勅語
 神社神道とは?
  神を敬い祖先を崇拝
  1.敬神 大自然の恩恵に感謝する。先祖は、自然と会話し、それを神として敬った。
     逆に今の時代自然に謙虚になる必要がある。
  2.嵩祖 先祖をあがめる。
     おじいちゃん。おばあちゃん有り難う。