近畿計量大会
日時 平成27年11月27日(金)
場所 神戸メリケンパークオリエンタルホテル



1.開会の挨拶
  兵庫県計量協会 会長 川西勝三
   
   @紀元前3000〜5000年に四大文化が発達した。
   A適正な計量 単位を守るは、基本である。この計量大会が、大事にする一日となってほしい。
     また、官民一体になった効率化を促進
   B不正対応
   C適正な計量管理とは、
     すべての関係者がお互いの役割を果たして遂行される。
     日本の計量器製造の7割は規制対象外であるが、そのの7割にも、適正な計量されている。
      
 2.来賓の挨拶
  兵庫県副知事        吉本 知之
   ゆるかかな景気回復、豊かさを実感
   技術革新 雇用の支援 あらたな兵庫経済
   安全と安心 計量に関する議論 信頼性を確立する
   安全安心いかに取り込むか? 計量は、安全安心の礎なっている。

  神戸市副市長 玉田 敏郎
   阪神淡路大震災から20年経ち、いろいろな人の助けを得ながら今日、復興した。
   27年10月から人工の減少に歯止め・・雇用の確保
   日本の計量をより確かにする。
   適正な計量は、安全・安心をを得る。

 3.感謝状贈呈
   近畿計量協議会 会長 藤田 眞弘
  計量に従事するものは、世間にお役に立っている事を認識
  計量思想の普及「安全・安心の社会」は、計量から
 

4.提案議題の協議
   「計量関係団体の抱える課題について」  兵庫県計量協会  会長 川西勝三
  計量法の改正から20年が経過し、国際化への対応の遅れや、計量行政組織の執行体制の弱体化など
  多くの課題がある。近畿の行政に於いても外部委託が増える中、計量を巡る問題点もある。

  ・一般計量士の業務における課題
       検査の現状及びデーターの管理
     不正防止
     @計量管理協会にデーターの提出
       個人計量士検査について、県より、データーを計量協会
       検査データーの保管
     Aフォーマットの統一  →数値化
       全機種          器差の記入
     B計量士     → 使用者の相互サイン
        
   ・適正な計量管理のための検査台数と実働の差
     実働計量士の数は、不明?
   
   ・定期検査による課題
    @低価格状態の定期検査手数料    

 兵庫県(条例手数料)    平成9年(1997年)     平成27年(2015年)
 電気式はかり 秤量6kg      ¥1,400       ¥1,400
 電気式はかり 秤量40t      ¥21,000      ¥21,000

     メーカーによる点検・器差確認費用の例(実費費用)
  
 電気式はかり 秤量6kg        ¥80,000
 電気式はかり 秤量40t       ¥580,000
 
   定期検査事業は、兵庫県が、27名の職員で行っていたが協会が行うことになり、5名に減った。
    しかしながら、定期検査手数料が上記の低価格状態で、計量士に日当¥16,000支払うと、協会は、
    慢性的に赤字になる。この赤字を会員が穴埋めするには、問題である。
    A定期検査後における精度チェック
      定期検査後のための定期検査後における使用者での定期的分銅チェックの必要性

    

    所有者がするべき事!!!

   ・定量販売と計量販売におけるアンバランス
    計量販売品と定量バック品との消費者量目保証のアンバランス解消

    @詰込量(パック数)からの視点    
   定量販売(パック商品)     計量販売
  詰込量  スナック菓子 約1,000万袋/日
 菓子全体で10倍 約1億個/日
  スーパー、商店での
  包装・対面販売
   
    A使用計量器からの視点
   定量販売(パック商品)     計量販売
  計量器  自動はかり  非自動はかり(特定計量器)
  法規制  無 
       自動計量器は役所の問題で、パスされた。

  B計量精度からの視点
   定量販売(パック商品)     計量販売
 計量精度   
1/100〜150
 (組み合せはかり)
1/3000
 (電気抵抗線式はかり)
        技術的に難しいが、精度の高いものに
        
  C諸外国の規制からの視点
   定量販売(パック商品)     計量販売
 諸外国の
 規制
  規制対象の国が多い 規制対象
   自分のためでなく、公正な計量管理が出来るように、行政・メーカー 等考える必要がある。

 ・全国会議の必要性
 ・その他(計量計測機器の変化の情報提供)

 まとめ  経済産業省産業技術環境局計量行政局室長 三浦 祐幸
  明治24年の度量衡以来、今の計量制度まで、進んできたが、業界の中で、様々な問題も出てきた。
  次世代を担う人が出てこないと、制度が維持出来ない。
  具体策を出している、この近畿ブロックは、熱心で若手行政が集まって来ている。
  情報の共有:誰かが何とかしてくれる? ブロックの中で協議していく。また、行政と計量協会の連携
  将来のためにお互いが何ができるか?
  計量制度の見直し?・・3文字法は、国家の社会基盤で、慎重にしなければならない。・・・・2文字法(憲法 民法等)
  現在は、条例の制度改正等で対処
  データーについて合否判定だけ? グローバル的に見て、コンピューターの発達(処理能力及びスピード)等により、
  事業の可能性 社会変革に対応している必要がある。
  自動はかり・・JIS制定をしているところ・・
  適正な計量とは、手間暇かけてではなく、かけなくてどうできるか?
  水素ステーションが復旧しつつある。ディスクのチェックはどうすか?誰が精度・費用を持つか?
  どれどれのプレーヤーがタッグを組む これまで以上に一つの目標に向かっていく。

4.記念講演
    「絶対わかる!陽子線治療と重粒子線治療」
         兵庫県立粒子線医療センター院長 沖本智昭

  

  この治療は、蟻の巣に殺虫剤をスプレーするようなもので、完治を考えるならガン切断手術が良い。



     粒子線治療は、1年経過して、ガン幹細胞がどうなったかわかるので、
     即座には、判明しない。



     従来の放射線治療(X線)は、皮膚に近いところで最も放射線量が高く、身体の深い所にある病巣では、
     放射線量が低くなり、十分な効果が得られない。



    粒子線はある一定の深さで、放射線量が最大になる特性がある。
    粒子線治療は、病巣に十分量の放射線量を投与出来るため、がんの病巣を集中して狙い撃ちでき、
    正常な組織への副作用を抑えながら、がんを攻撃できる。



    重粒子線は、陽子線と比べ、物質内での散乱が小さいため、がん組織と正常組織に区別して
    照射出来、生物効果が大きい。       
 
 治療できるガン
  頭頸部ガン、頭蓋底腫瘍 、肺がん、縦隔腫瘍、肝がん 、肝内胆管がん、膵がん、腎がん、前立腺がん 、
  直腸がん、転移性腫瘍、骨軟部腫瘍


                          計量のHP