音叉式センサ計量器の特徴
                               新光電子株式会社 関西営業課
                                営業係    係長 塩見 優介氏
                                サービス係  係長 石田 進一郎氏     
1.会社概要
  新光電子株式会社(SHINKO DENSHI CO.,LTD.
  本社  〒113-0034 東京都文京区湯島 3-9-11
       TEL:03-3835-4577 FAX:03-5818-6066
  事業所 筑波・神戸
  営業拠点 東京・神戸・名古屋
  創立 1963 年 6 月 10 日
  資本金 5000 万円
  従業員数 139名(2019.3 現在)
  関連会社 株式会社 イシダ(親会社) 
         株式会社 下妻精機(製造)
         株式会社 大正天びん製作所(分銅)
2.電子はかり
   はかりは構造上から、機械式と電子式に分けられ、電子式には物体の質量を他の測定可能な量(出力)に
   変換するセンサ方式により、電気抵抗線式はかり、電磁式はかり、音叉式はかりが一般的
  ①電気抵抗線式はかり(ひずみゲージ式:ロードセル)
    抵抗素子を伸び縮みさせると、その電気抵抗が増減する性質をもったストレインゲージを利用




  ②電磁平衡式はかり(フォースバランス)
    被計測物の重量を電磁力で釣り合わせる復元力(電磁力)を検出することにより、質量を計測




   ③音叉式
     音叉に加わる張力の変化が、音叉の固有振動数の変化として変換される原理を利用して質量を計測





    音叉振動子に、一定の周波数を加圧して、振動させる。
    荷重を掛けると、引っ張られて、振動周波数が高くなり、その差を測定することで、重量換算を行う。
    下記の動画は、振動している様子 ↓
     



   
   項目    音叉振動式     電磁式    ひずみゲージ式
   新光電子    新光電子ー他社    新光電子ー他社
 変換原理   荷重→周波数
  (誤差要因小)
 構造が単純で優れている
 荷重→電磁力→電流→
    A/D変換
   (誤差要因大)
 荷重→起歪体の歪み→接着剤→
ストレインゲージの変形→抵抗値変化
→ブリッジ出力変化→A/D変換
    (誤差要因大)
 ひょう量      100g~300kg     数g~数kg      100g~数t
 実用分解能      ~1/2,200,000       ~1/3,000,000      ~1/200,000
 機構        中程度       複雑        簡単
 A/D変換        不要        要         要
 センサの消費電力        極少        大         小
 ウォーミングアップ        不要        要         要
 耐ノイズ性        強い       普通        弱い
 長期安定性
(スパン変化)
      優れている
     (1/200,000)
      普通
    (1/50,000)
       低い
    (1/10,000)
  
  ④静電容量式
    平行平板に加わる荷重を静電容量の変化として検出し、電気信号に変換することにより質量を計測
  ⑤弦振動式
    加わる荷重によって弾性体や弾性弦の固有振動数を変化させ、これを電気信号に変換することにより質量を測定
  ⑥ジャイロ式
    ジャイロの歳差運動によって発生する角速度を測定し、演算することにより質量を測定

 3.音叉式センサーを搭載した特定計量器
  ・ALEーHシリーズ  (秤量220g~15kg、目量0.01g~1g)  精度等級2級 
  ・HJHーKシリーズ  (秤量17kg~62kg、目量1g)        精度等級2級 
  ・GZⅢーBAシリーズ  (秤量33kg~62kg、目量1g)       精度等級2級
  ・EZーKHシリーズ   (秤量330kg~2t、 目量10g~100g)  精度等級2級



                       計量のHP