大峰共栄会夏期講習会
プロローグ
1.スペインかぜ
スペインかぜは、人類が遭遇した最初のインフルエンザである。
1918年8月強ウイルスが出現し、約6ヶ月で、地球上に、感染し、
感染者は6億人、死者は4000〜5000万人に及んだ。
スペインかぜは、免疫系の過剰反応が起こり、
白血球がサイトカインを異常に多く分泌することで、肺など臓器が不全に陥る
「サイトカイン・ストーム」が原因であるという見解が有力である。
特に15〜35才の若い人の死亡多く、感染して5日で、亡くなった。
スペインかぜの病原体は、A型インフルエンザウイルス(H1N1亜型)であるが、当時は、原因不明の感染症であった。
2.高病原性鳥インフルエンザ
A型インフルエンザウイルスが鳥類に感染して起きる鳥類の感染症の内、
ニワトリ・ウズラ・七面鳥等に感染すると非常に高い病原性をもたらすものがあり、
そのタイプを高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)と呼ぶ。
約200億羽の鶏と270人が感染し、164名が、死亡した。
ヒトインフルエンザウイルスと混じり合い、人間の間で感染する能力を持つウイルスが生まれることが恐怖である。
薬の効き目と上手な使い方
医薬品販売制度
医薬品分類 | 販売業態 | 薬剤師等の配置 | 販売方法 | 分類の考え方 | 分類の具体的薬効群名 |
---|---|---|---|---|---|
医療用医薬品 |
薬局 | 薬剤師の常時配置 | 薬剤師による 対面販売 |
||
一般用医薬品 |
薬局・薬店 配置販売 |
薬剤師または薬種商の常時配置 |
薬剤師または、薬種商による対面販売 | 医療用医薬品以外の医薬品で、一般購入者が、薬局等で購入し、自らの判断で使用する医薬品 | 解熱鎮痛薬、鎮咳薬、かぜ薬、消化薬、外皮用薬、ビタミン主薬製剤、禁煙補助剤など |
医薬部外品 | 一般小売り店 | 人体に対する作用が緩和なもの | 薬用歯磨き、浴用剤、ビタミン含有保険剤など |
提供内容
・リスク区分に応じた販売内容
販売に際して、情報提供の内容に濃淡が有って良い。
・購入前の情報提供
過不足無く必要な情報を提供
・提供される情報の内容
情報が多いと重要さが薄れ、必要最小限の情報で専門家のもとで、個別に、情報内容に配慮
・必要な情報
効能・効果、副作用、他の薬との併用、飲み方(用法・容量)、
年齢や健康状態、保管方法、価格、包装量(何錠入りか?)等
・事後的な相談
・添付文章の内容の伝達
対面販売の原則
情報提供について、
A. 市販後調査(PMS)期間中または、PMS終了後、引き続き副作用の発現を要する。(スイッチOTC)
B 比較的リスクの高い医薬品
C 比較的リスクの低い医薬品
D 平成11年および16年に医薬品から部外品に、移行されたもの