平成31年2月20日
             新春講演 「商売を楽しく」         
                                      飛鳥坐神社 (あすかにいますじんじや)  飛鳥弘文氏


  飛鳥に石が置いてあるのは、「山の神」をお迎えする・・・春が来る
  家庭では、「おかみさん」が居られと、明るい。違う世界に行ってしまうと蛆がわくと云われる。
  反対の「女やもめ」には、花が咲く・・・ 長生き?
  男性のものが飾ってある春の神さんに来てもらえるそんなお宮さんです。
  おんだ祭りでは、青竹でおしりをたたいて、厄払い。
  「あすか」 飛鳥時代のずっと前からあすかと呼ばれていた。
  もし、亜素下だったら・・・背中曲げて、下向いて顔かくして歩いている。
   亜  :ちょっと足らない・手抜き  
   素  :飾り気がない
   下  :下
  明日香・・・明るくて、お米の香りの嗅げるような住処
   明  :月と陽で明るい
   日  :太陽の様に明るい日であってほしい
   香  :かおり・「禾」字はイネ科ヒゲを表し、甘い・うまい
        (禿は、お米を刈った後)
  大和・・・みんなが食べられる世の中になってほしい
   大  :谷間処で水が集まるところ
   和  :お米を口に入れて和む
  飛鳥・・・巣ごもりせずに飛びたってほしい
  


 飛鳥坐神社 (あすかにいますじんじや) 御 由 緒
 御祭神
 ・八重事代主神(やえことしろぬしかみ)
 ・大物主神(おおものぬしかみ)
 ・飛鳥神奈備三日女神(あすかのかんなびみひめのかみ)
 ・高皇産霊神(たかみむすびのかみ)

  当社の創建は定かではありませんが、日本書紀によりますと当社御祭神の事代主神は大国主神の第一子で、
 国譲りの際、第一番に信頼のおける神様として父神より相談を受けられました。
 その結果 八十万の神々を高市に集め率いて統率をされる神様、いわゆる首渠神(ひとごのかみ)として
 天上に上り「天高市」と記された、この「飛鳥」に鎮座したことが記されています。
 また「先代旧事本紀」に 「大己貴神・・中略…次娶坐辺津宮高津姫命、生一男一女、児都味歯八重幸代主神、
 坐倭国高市郡高市社、亦云甘備飛鳥社」と表され、大己貴神(大国主神)の御子神である八重事代主神が、
 高市社(うてなのいっにわのやしろ)である甘南備飛鳥社に鎮座されていることが記されています。
 また、天武天皇元年(673)七月「…略…吾者高市社所居名事代主神…略・‥」と記され、
 朱鳥元年(686)七月の条には「奉幣於居紀伊国国懸社飛鳥四社住吉大社」とあり、
 天皇の病気平癒の祈願がなされたことが記されています。
 延書式にほ「飛鳥坐神社四座並名神大月次新嘗相嘗」の制に預かっており、四座ともが大社扱いを受けています。
 なお、延喜式でいう「相嘗祭」とは朝廷の特別に尊崇された大社に新米を捧げられるお祭りで、
 全国の式内社 3212座の中で71座に指定され、そのうち4座を当神社が占めています。
 このようなことから、国・民を守る神として歴史的に大きな地位を占めていました。
  また、「類聚三代格」(貞観元年太政官符)に「大社の封戸を持って小社を修理すること」の一例に
 「たとえば飛鳥社に関係のある天太玉・臼滝・櫛玉・賀屋鳴比売神の四社を修理しているがごとく」と記され
 当時、全国的に大社として認められていました。

  万葉集には
   葦原の 瑞穂の国に 手向けすと 天降りましける五百万 千万神の神代より云い継ぎ来る
   甘南備の三諸の山は、春されば 春霞立ち
   秋往けば 紅にほふ 甘南備の三諸の神の帯にせる
   明日香の川の永尾速み 生いためがたき
   石枕 苔むすまでに 新夜のさきく通ねむ
   事ば夢に見せこそ 剣刀  齋い祭れる 神にしあれば

 多くの神様が鎮まつたという神代から「手向けの山(手を合わせ拝礼するという山)と言い継いできた
 甘南腐の三諸の山は…下略 のように、舌代より人々に親しまれた「かんなび山」として崇められ 多数謳われました。
 降って、平安時代の初期 天長六年(葛29)三月 同郡同郷である甘奈備山から、
 現在の地(鳥形山)に神託によって遷座されたことが「日本紀略」に記されています。
 この鳥形山は当社の遷座以前、天照大神が一時祀られたということから「元伊勢」と呼ばれ
 現在も摂社(奥宮)に伊勢の大神様を祀り 多くの信仰を集めています。
 当社には氏子がなく、創始以来代々御護りをしてきた。
 神主は初代太宗直比古命が、崇神朝に「大神朝臣飛鳥直」の氏姓を賜って以来「飛鳥」の姓で、
 今に至っています。
 初代は天事代主神から数えて七世に当たることが「世系図」や「新撰姓氏録」.に記され、
 現在の宮司は八十七代目に当たります。

 御神徳
 事代主神は
 「都味歯八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)
 「於天草代於虚事代玉籤入彦厳之事代主神
  (てんにことしろ そらiこことろ たまくしいひこいずのことしろぬしのかみ)」という尊称があり
 天地・宇宙に広がる御神徳が八重に重なっている神様です。
 また、大行司社ともいわれ善悪を糺し良き方剛こ導かれる神様です。
 拝殿
 特に「むすひの神」として広く世に知られ  相ふさわしきものを結ぶ御神徳は
 子宝 安産 縁結びの信仰は肯く 全国に広がっています。
 なお「創造・創作の導きの神」として、芸術に携わる人々の信仰にもつながっています。
  また、市の神として、商売繁盛はもちろん、
 事業繁栄・家内安全・開運厄除・夫婦和合・身体健康・生育安全・念頗成就・交通安全・病気平癒等
 の御神徳があります。

 主な祭典
 元且祭‥・・・国家安泰 世界共存共栄を祈る
 おんだ祭i・・・五穀豊壌 ・子孫繁栄を祈る
 夏越しの祓(なごしのはらえ) ‥・・
         身に受ける罪(包身)・穢(気枯れ)を祓う
 七五三祝 ‥・ 髪置・袴着・帯解きの神事
          子ども達の生育安全を祈る
 大祓式 ‥・・一年間の厄を祓い新年の発展・成長・拡大・深化・安定を祈る