共栄会:夏期研修会

日時  :平成26年8月19日 AM9:30~11;30
議題  :高齢者セルフメディケーションと動物生薬製剤
講師  :近畿東洋医学研究所 森山健三氏

講演内容
日本人の平均寿命
 ・女性   86.61歳(世界第1位)
 ・男性   80.21歳(世界第4位)

 認知症患者
 2005年 205万人
 2015年 302万人
 2035年 445万人
認知症増加度上位10府県(2005年比)   
 1.埼玉      249,000  3.1倍   
 2.千葉      224,000  2.9倍
 3.神奈川     310,000   2.9倍
 4.愛知      236,000  2.6倍
 5.大阪      295,000  2.5倍
 6。東京      425,000  2.4倍
 7.沖縄       43,000  2.4倍
 8 滋賀      224,000  2.3倍
 9.兵庫      198,000  2.3倍
 10。奈良        50,000   2.3倍

 ・座る行為がよい
 ・線香の香りを常時嗅いでいる
 ・お経や説教で発生している

 この頃、人の名前が出てこない・・・・・
 ①知ってる「漢字」を書けない
 ②「財布」や「携帯電話」を良く探す
 ③気づかずに「同じ話」を繰り返す
 ④「鍵」をかけたか「不安」になる
 ⑤人との「約束」を間違える

 年齢のせいと諦める前に
 動物生薬製剤「大宝心ゴールド」+紅参
   <シワ>の保湿効果

 アルツハイマーにならないために
 ・海馬領域の細胞を増やすこと、そのために
 ①一人になって、引きこもらない
 ②脳をよく使って、脳を活性化させる
 ③悩みが多いと、コーチゾルが多量に出て、海馬が小さくなるので、適当にいい加減な
   楽な気持ち

 大宝心ゴールド

 ①麝香(ジャコウ)
    ジャコウシカ(雄)のジャコウ腺分泌物を乾燥した物
    ・強心作用
     心運動亢進・心筋選択的なβーアドレナリン効果増強作用
    ・男性ホルモン様作用
    ・抗炎症作用
    ・抗トロンピン作用(抗凝固作用)
    ・匂いによる加齢臭の除去や、イライラ解消
     嗅覚は嗅神経からダイレクトに大脳辺縁系にいるので、香りの情報が、ダイレクトに
     感情や本能を支配する。麝香は、永く香りを溜め、また、他の香料の香りを保つ。
 ②牛黄(ゴオウ)
    ウシ科の胆嚢、胆管または肝管中の結石
    ・赤血球新生促進作用
      直ぐに息切れをする人や貧血の人は、赤血球やヘモグロビンを増やす。
    ・鎮静作用
      精神的なイライラや脳神経が興奮状態にある時、中枢性抑制の作用を増強する。
    ・強心作用
      心臓が弱く人や元気のない人は、心筋を収縮させる作用や冠動脈を強く収縮させて、
      強心作用をあらわす。
    ・血圧への影響
      降下作用
    ・解熱作用
    ・利胆作用
      胆汁の生成を促進し、胆嚢の筋肉を収縮させ胆汁分泌を促進する。
    ・抗炎症作用
    ・血栓症改善作用
      血栓の生成を抑え、血液の流れを改善する。
    ・抗ウイルス作用
            
 ③熊胆(ユウタン)
    熊科または、近隣動物の胆汁を乾燥した物
    ・成分としては、胆汁酸(約20%)・胆汁色素・遊離アミノ酸
    ・胆汁分分泌促進、利尿、鎮痙作用

 ④蟾酥(センソ) 
    ヒキガエルの耳腺分泌物を集め乾燥したもので、強心性ステロイドでブファリン、レジブフォゲニン、
    シノブファギン、ブホタリン等を含む
    ・心不全の回復
    ・強心作用・血圧降下作用
      心室収縮及び拡張増強、冠状血管拡張作用
    ・中枢興奮作用
    ・局所麻痺作用
    ・胆汁酸分泌促進作用
    ・胃液分泌抑制作用
    ・抗炎症作用
    ・毛細血管透過性阻止作用
    ・白血球遊離促進作用
    ・血栓改善効果 

 ⑤サフラン
    めしべは、独特の香りを持ち、水に溶かすと鮮やかな黄色(アラビア語で黄色を意味する)を
    呈するため、色付けや風味付けのための香辛料として使用される。
    ・記憶障害を改善する効果
    ・子宮収縮作用
    ・血行改善
      細くなった血管を広げ、血圧降下を長時間持続する働きもある。

 ⑥羚羊角(レイヨウカク)
    ウシ科のサイガカモシカの角
    ・中枢神経抑制作用
    ・解熱作用
    ・鎮痛作用
 ⑦沈香(チンコウ)
    チンチョウゲの樹脂を含んだ木材
    ・鎮静作用
    ・抗結核作用
 ⑧真珠
    ウグイスガイ科のアコヤガイの外因膜組織中に病的に形成された顆粒状物質
    ・解熱、鎮静薬
 ⑨人参(ニンジン)
   ウコギ科のオタネニンジンの細根を除いた根または、これを軽く湯通ししたもの。
    ・神経保護作用
      中枢神経の抑制他鎮静効果、学習低下に対する防御効果、精神安定効果
    ・抗酸化効果
    ・血小板の凝集抑制による抗血栓効果
    ・脳内虚血性認知症海馬領域の神経消失の改善
    ・シナプス電位の亢進作用