共栄会:春期研修会

日時  :平成28年1月8日(金) AM9:00~11;30
議題  :七代目が語る二宮金次郎
講師  :幸せ探しの達人:中桐万里子氏(親子をつなぐ学びのスペース「リレイト」代表)

講演内容
二宮金次郎(尊徳<たかのり>)さんの七代目にあたる、中桐万里子さんが
幸せ探しの達人」としてのお話をされました。
1.金次郎像は、背負っている薪(勤労・働くことが大事)と
  また、一歩踏み出している足(一歩踏み込むことの大切さ)に意味がある。
  子供の頃の金次郎像は、本を読んでいるが、大人になると、ノート・ペンを持って、
  自分の目で確かめて、記録している。
2.金次郎が生きた時代(1787~1856年)は、自然災害が多発し、時代が荒れていた時代に、
  立て直した村 600以上で、農地・田圃・経済の復活を成し遂げた。
3.どんな時でも幸せになれる。
  
  水車(くるくる回る)をヒントに人間と自然の関係をとらえると、
  自分を水車そして、相手を川と思うと、・・この関係
   生き生きとまわるには、
    ・川に飛び込む
    ・ぐっと這い出す
    ・川と逆の方向に向いている
   半分従い、半分逆らう
    ①従う・・・いいなり? 川に飲み込まれるや流されることではない。
            知る・よくみる・受け容れる・・飛び込んでいく。
    ②逆らう・・・百姓一揆? 自分たちの主張を押し通す・・戦ってる(お互いに苦しい)
            対策・工夫・実践・行動 ・・・<形にする・見える>
    ③行動する
         金次郎は、田植えが終わり、農民がほっとしている時期に、茄子の味おかしい。
         秋茄子の味になっている。
         冷夏が来る???予兆 を感じ、農民に、寒さに強い、稗、粟、蕎麦の植え替えを勧める。
         ←←指導者の特権で?
         それが、「天保の大飢饉」の始まり、世間では、餓死者が大勢出る。
         しかし、金次郎は、信頼を得ている。
         分かっているだけでは、何の意味もない・・・行動することが大事
         冷夏が来たから?時代・身分を恨む・・現実に目を背け、理想論にだけでは、駄目だ。
         目を開けて、一歩踏み出し、行動する。
         幸せは現実の中にしかない・・必ず実る  現実を直視する。
          自分の価値観にこだわるほど、食い違いが多く、その分、敵が多くなる。
          どんなものも<生かしていく> 敵を味方にするを考える。
          → 弱肉強食 寒さ・暑さ 優劣はない・・・活かす?を考える。
   4. 何で?
       ①怒りのなんで?
         目をつぶっている・・自分が正しい・相手を敵と思っている。
          →不幸を被る
           →→観察のなんでに変えて対策を考える
             イチロー・4000安打は、自分にとって、価値はない。 
             打てなかった8000本が気になる。
             あのときの・あの球の失敗が・・・成長する→最高の見方である。
        ②子供に対して
         傷つけないように?
          傷のない人生は、あるのか?
           どうやったら傷を自分のものと出来るか?
          傷は、大切な場所で起こる。→一番苦しむ場所・・・・・しかし、喜びの場所でもある。
                                                手応え・宝を手にいる場所
          傷を恐れる?避ける  ・・・・価値のあること・飛び込むことで、新しい道が開ける。
   5.積小為大(せきしょういだい)
      小さな事をコツコツと積み重ねると、少しずつ大きくなっていく。

              
       ①200年前の冷夏予想は、秋茄子と夏茄子の話で、小さな変化を見過ごさなかった。
         野菊が咲いた?秋を示す兆候を見過ごさない。
       ②宝もの
         田から生まれる(たから)  作物・命の考え方で、ほっておくと、荒れる。
         汗も宝。仲間との絆(チームワーク)は、毎日の暮らしの中に宝をもたらす。
         人と地域のコラボ。宝の種は、小さな事からコツコツと!!!
       ③慣れ? 
         気づかなくなる。もう一度アンテナを張ってほしい。
       ④トヨタのカイゼンの文化 
         失敗・うまくいかないことを喜ぶ?→カイゼン、活かす
         現場を毎日・変化さす
            なぜゴミ箱がここにあるの?・・小さな事から存在理由を見直す。
       ⑤教育の現場では?
         腹が立つことが多い    →聖人・君子ではない
         知ろとすること。向き合う
         悪いことをしたこと→捨てないで、向き合う事が大事  
         無関心が一番怖い
         小さいことを<声に出す> ・・・相手の駄目な所を声に出す? 。。。やる気をなくす
         出来たとき、上手くできたときに声をだす。当たり前のことでも・・・見過ごさないこと
         気づいてくれいるのだ・・・信頼を感じる、特別感情を小さな事から
       パワーアップ・・元気にさせてくれる
       現在は、100点満点を狙っている  減点・減点は、よくない  →加点法にかえる
         しかし、生きているだけで100満点
       ⑥ 知識・情報
         金次郎の像堂で、子供の時 本を持っている
         成人になると、ノート・ペンを持っている(自分の目で確かめて、記録)
         感性がある? 10円知ってる ・・知ってるよ? 絵に描ける?書いてみる・新発見
         書いてみる 感性の磨き方・トレーニングする。
           →ヒント
    3.徳を持つ
        失敗、挫折、悲しいこと、さまざまなものすべて含んで徳と言ってる。
        いいところには、必ず、光と陰が一対ある。それらを経験をすることにより、徳をアップする
        その徳を知り受け取れば自分の中にエネルギーが生まれる。
        ①報徳とは、受けた徳や恩義にむくいること。
          ギブ・アンド・テイクは、
           ・見返り思想
             見返りを求めようとしてないか?
           ・リアリスト
             がんばったて、報われないケースがある。
             
          テイク・アンド・ギブ
           先人・先輩から、いっぱいのものもらっている自分があるので、
           先ずは、お陰に気づく。
           恩返し・・・・幸せだからがんばる。みんなの支えがあるから
                   うけた徳に報いる→報徳
           金次郎は、命をくれた人(領主・家族・先人・先輩)の恩に報いるため、
           農村復興に報いたかった。がんばれば報われる。
           →未来への「恩送り」

         ③心の田畑を豊かに →タカラ
           人作りこと・・・力を発揮できる・
         ④掃除業界
           給料は、安い厳しいが人気殺到している。みんな「生き生き仕事をしている」
           仕事を命に誇りを持っている。
           掃除に対する誇り・・・価値観を高める
           自分が犠牲になる→絶対にしてはいけない。
           いろんな人のお陰でここまできた  共に・・増やして行く
           困った時・不幸?
           小さな者へのおもてなし・・書いてみる あたらな発見があり、ドアが開かれる。
          ⑤幸せ探し
            ごめんなさい→有り難う 反対は、当たり前
            「ありがとう探し」の達人になる