平成30年9月1日 資質向上講習会 田原兄弟社 田原宏一氏 1.血糖値スパイク 食事をして、消化した糖質は、ブドウ糖となり、血液中から全身の細胞に取り込まれて、 主なエネルギー源として利用される。 血液中のブドウ糖を「血糖」と云い、その血糖値が高くなっている状態のことを糖尿病と呼ぶ。 原因は、いろいろあるが、それにより、下記の症状が引き起こす。 ①網膜症 高血糖が続くと網膜の毛細血管に障害が起きる ②神経障害 神経の働きが障害され、抹消神経障害(足のしびれ、冷え、つり) 自立神経障害(立ちくらみ、排尿障害、便秘、下痢、勃起障害、足部、足の感覚低下、足潰瘍、足壊疽 ) ③腎症 糸球体に障害が起き、尿蛋白が増加。糖尿病腎症になり、人工透析を始める人が増える。 ④動脈硬化 動脈硬化が進み、脳梗塞などの原因になり、高血圧や脂質異常症、肥満 ⑤歯周病 歯周組織の血管がもろくなり、歯周病が進行しやすて、歯槽骨がなくなる。 ![]() 血糖値スパイク 食後に血糖値が急上昇し、すこし経つと、急降下する。 ↓ ![]() 血糖値スパイクにならないために ・食べる順番 野菜・食物繊維 → 肉 → 米 → そして、ゆっくり食べる。 ・糖の吸収が低いもの 野菜・豆類・果物を摂る。 ・朝食は抜かない ・塩分の多い食事を避ける ・食後の運動 2.フレイル :「Frailty」を日本語に訳すと「虚弱」や「老衰」、「脆弱」 加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、 生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、 生活機能の維持向上が可能な状態像 2週間のベッド生活で7年分の筋肉を失う。 栄養(食/歯科口腔)から見たフレイルの流れ ![]() サルコベニア(筋肉減少症) ![]() ・口腔機能の負のスパイラル 口を開けてしまう 風邪を引きやすくなる ・指輪っかテスト ![]() ・健康長寿の3つの柱 栄養 運動(身体活動・運動) 社会参加(趣味・ボランティア・就労) 3.消費と浪費と投資の違い ・消費 生活するために必要なもの ・浪費 生活に必要ないもの、無駄遣い ・投資 将来の自分に有効に繋がるなど、生産性の高い使い方 限られた「人生」という時間のなかで消費と投資を考える。 |