青木豊明

                                 2012年3月
  
  1.はじめに                            


  2.研究に関して                          


  3.教育に関して                        


  4.学内関連                           


  5.社会貢献                           


  6.マスメディア                          


 
7.おわりに  

     PDFファイルは,ここです。              

1.はじめに
  2000の3月に旧志賀町に居を構えた。もともと近江には、愛着があった。
 亡き父の出身が、湖東の旧愛知郡であり、盆には両親に連れられて、よく基参りに行った。
 凡そ 30年前に、将来は近江に帰るため、土地を探しに父と車で琵琶湖の周りを回った。
 山と琵琶湖が近い、自然に恵まれた現住所の地を買うことにした。
 2003年3月からは、堺にある大阪府立大学工学部まで電車で片道2時間半をかけて通勤した。
  旧志賀町では、体みの日には社会還元として子供らの活動の手伝いをしていた。
 そんな折、ぴわこ成蹊スポーツ大学が比良にできるのを知った。
 大学準備室の時には、初代学長の森昭三先生、初代副学長の藤井英嘉先生、そして黒澤毅先生、
 教務課長の田中里香さんに大変お世話になりました。
  本学が自然の中にあり、比良山系や琵琶湖を一望できることに感動したのを、今でも昨日の
 ことのように憶えています。
 この大学で学生の教育と研究ができたことに、森昭三先生と現学長の飯田稔先生に
 大変感謝しています。
 以下では、この9年間、本学で私が取り組んできた歩みの一端を記載しました。

2.研究に関して
  2003年4月びわこ成蹊スポーツ大学の創立時に、初代学長の森昭三先生から、
 スポーツと環境とが関連した研究はおもしろいよ、と言われたのを昨日のことのように思い出す。
 この大学で何ができるか。スポーツ施設としての人工芝や全天候型トラック等は、
 前任の大学には無かった。 それらが、私には目新しく映った。
 まずは、これらを研究対象の候補とすることにした。
 次は、何を研究するか?
 ずっとジョギングを続けていたので、本学に赴任してからも
 人工芝や全天侯型トラックの上も走ってみた。
 これらの場所を走ると、周りよりも暖かいと感じた。
 国内外の文献調査をすると、人工芝や全天候型トラックの表面が夏季に
 熱くなることが報告されていた。ただ、それらはせいぜい1~2週間の短期間の調査で、
 単なる報告であり、原因などが追究されてはいなかった。
 そこで事始めに、人工芝や全天候型トラックの表面温度を1~2年の
 長期にわたって調べようと考えた。
 また、その際、アスリートを研究対象とすることは避けようと考えた。
 スポーツ系の文献調査では、やはり視点がアスリートに向いている論文が多い。
 前任の大学で環境科学を専門としていた私には不利だと思えた。
 以上のようなことから、アスリートの運動するスポーツ環境場を研究することにした。
 特に、屋外のスポーツ環境場に収斂した。
  われわれ環境を対象とする者は、常に季節変化を念頭に置いた調べ方をする。
 測定項目が四季によって、どう変わるのか。少なくとも測定項目の季節変化は調べようと。
 また人工芝や全天候型トラックの比較対象として、
 天然芝とクレイトラック(砂トラック)についても同時に調べることにした。
 さらに研究対象をテニスコートへと広げた。
  研究内容としては、まずスポーツ環境場の表面の温度および硬さなどを調べ、報告した。
 そして人工芝や全天候型トラック表面温度が夏季には60~70℃と異常に高くなるため、
 その原因を調べた。また.高温化抑制策として、人工芝の充填剤に
 天然素材の杉の樹皮チップの導入などを提案した。
 次いで人工芝の充填剤であるゴムチップからの有害物の溶出について報告し、
 その後、それらの溶出抑制方法についても提案した。
 また、人工芝上での傷害発生率が天然芝上と比べて多いのか少ないのか知りたくなり、
 国内の論文がほとんど無かったため、国外の論文を調べ総説として報告した。
 以下に、報告した著書および論文などを記載した。

 A.著書
  ・青木豊明:からだにやさしい人工芝,スポーツの百科事典(分担執筆)
         丸善,pp.103-104(2007).
  ・青木豊明:スポーツ環境とパフォーマンス,スポーツ学のすすめ(分担執筆),
         大修館書店,pp,111-114(2008).

 B.論文など
  ・青木豊明:有機ポリマー製の屋外スポーツサーフェスは熱い
         TrainingJournal,No.312,pp.38-39(2005).
  ・青木豊明:屋外スポーツサーフェス高温化抑制の試み
         月刊体育施設,No.460,pp.56-59(2007).
  ・青木豊明、若尾昂司:フィールドの散水量と表面温度の関係
         月刊体育施設,No.483,pp.42-45(2008).
  ・青木豊明:樹皮チップを用いて人工芝の高温化を抑制
         月刊体育施設.No.485,pp.44-48(2008).
  ・ToyoakiAoki:Effect of solar illuminance and albcdo on surface temperature of
           outdoor sport surfaces.
         Nature and its Environment,vol.11,pp.40-48(2009).
  ・青木豊明:屋外スポーツサーフェスの衝撃度比較
         TrainingJournal,No.320,pp,32-33(2006).
  ・ToyoakiAoki:Leaching of heavy metals from infills on artificial turf by using acid solution
         FootballScience,vol.5,pp.51-53(2008)
  ・青木豊明:ロングパイル人工芝の充填物からの重金属の溶出
         Sports medicine,No.108,pp.40-41(2009).
  ・青木豊明:人工芝充填材である黒ゴムチップからの亜鉛溶出抑制のための処理法
         環境技術,9月号,pp.52 - 55(2009).
  ・青木豊明:サッカー場のロングパイル人工芝のスポーツ傷害
         臨床スポーツ医学,vol.25,N0.9,pp.1092-1094(2008).
  ・ToyoakiAoki:Current state and perspective for artificial turf as sport environment
         Nature and its Environment,vol ,13,pp.2-14(2011).



3.教育に関して
  本学に就任する際に、初代スポーツ学部長の藤井英嘉先生から、
 授業で琵琶湖に関することと、近江に伝わる文化、伝統も教えてくれるように言われた。
 琵琶湖に関しては、私の専門領域である水環境の研究テーマの1つとして
 長らく取り組んでいたので、不安は少なかった。
 しかし、近江に伝わる文化、伝統に関しては、自分自身どこまで知っているのか不安であった。
 それでいろいろな所に出かけた。
 例えば、近江の食文化として誰もが知っている「ふなずし」を、高島市の喜多品さんに
 家内と食べに行った。その際に、女将さんから紙芝居で講義を受けたのが想いだされる。
 また、山口満名誉教授と一緒に琵琶湖疏水に沿ってインクラインから南禅寺まで歩いた折、
 先生が田辺朔郎氏について話されたことも強く印象に残っている。
 以上の内容を含んだ講義を「地球の歴史と琵琶湖」として教えた。
  本学で講義を始めた時、スポーツ系の学生があまり自然科学系の講義を受けていないのに驚かされた。
 また、新しくスポーツ情報戦略コースが加わり、バイオメカニクスをコースで教えることになっていた。
 そこで現学長の飯田稔先生に頼んで、「身近な自然科学」の授業を2007年4月から始めた。
 さらに学科共通科目として「スポーツと自然科学」も講義した。
 この科目では、学生自身が興味ある自然科学に関して、スポーツと関連させて調査し、発表し、
 そしてレポートを書く という事をおこなった。
 以上の3科目は、毎回の授業の終わりに意見や感想を書いてもらった。
 そして質問等があれば次回の授業の初めに回答した。

  以下に3科目の最後の授業での学生の感想を幾つか、そのまま載せました。
  良い思い出になりました。







 ここでは私が受け持った「卒業研究」の科目について紹介する。

  2006 年度は本学の1期生である、清本、野口、平尾、若尾君
  2007 年度は、梅本、金城、川嶋、木野、土田、村松君
  2008 年度は、沖、鎌倉、亀田、小阪、佐藤、新中、藤森、舩津、古米君
  2009 年度は、小池、下酉、瀧川、田中修司、田中 慈、平野、間瀬君
  2010 年度は、小川、喜多、澤西、中村、米田君
 そして本年度の
  2011 年度は、石橋、伊津、大賀、音野、千田、高橋、西田、濱田、宮里さんの
  合計人数として、40名の卒業研究を担当した。
 私の研究室の専門分野は、主にスポーツをおこなう環境場に研究を収斂している。
 2010年度から、卒業研究の1つとして、新しくスポーツ環境場における大気汚染物質について
  の研究を加えた。
 2010年度は二酸化窒素、2011年度は二酸化炭素について研究してもらった。
  以下に40名の卒業研究のタイトルを記載した。

 2006年度
  ・清本 安臣 「ぴわこフィールドにおける2006年の微気象に関する研究」
  ・野口 博美 「びわこ成蹊スポーツ大学内の陸上トラックの表面温度に関する研究」
  ・平尾 朋美 「スポーツサーフェスの表面温度がランナーの体温に与える影響」
  ・若尾 昂司 「びわこ成蹊スポーツ大学内の人工芝と天然芝の水分含量と
         表面温度に関する研究」

 2007年虔
  ・梅本 愛喜 「びわこ成蹊スポーツ大学内のぴわこフィールドの紫外線に関する研究」
  ・金城 至郎 「陸上競技用トラックサーフェスにおける表面温度の伝達に関する研究」
  ・川嶋 浩満 「びわこ成蹊スポーツ大学内のテニスコートの表面温度に関する研究」
  ・木野 俊輔 「ぴわこ成蹊スポーツ大学の人工芝フィールドと天然芝フィールドの
         気象因子の違いに関する研究」
  ・土田 健太 「びわこ成蹊スポーツ大学内のテニスコートにおける地上風の動態について」
  ・村松 洋介 「人工芝の充填物からの重金属の溶出に関する研究」

 2008年度
  ・沖  一真 「人工芝の表面温度とアルベドの関係に関する研究」
  ・鎌倉 圭佑 「人工芝と天然芝のバウンドに関する研究」
  ・亀田 勝誠 「全天候型グラウンドの表面温度が気温に与える影響に関する研究」
  ・小阪 健太 「天然芝グラウンドの表面温度が気温にあたえる影響に関する研究」
  ・佐藤 瞬  「天然芝の表面温度とアルベドの関係に関する研究」
  ・新中 剛史 「バークを充填した人工芝の表面温度と地下温度に関する研究」
  ・藤森 大介 「天然芝上と人工芝上の気温の垂直分布に関する研究」
  ・舩津 徹也 「黒チップを充填したロングパイル人工芝の表面温度と地下温度に関する研究」
  ・古米 真幸 「人工芝と天然芝上のボールの転がに関する研究」

 2009年度
  ・小池 遼  「びわこ成蹊スポーツ大学の人工芝及び天然芝上のボール転がりに関する研究(Ⅱ)」
  ・下酉 要  「試作人工芝の表面温度に関する研究(Ⅱ)」
  ・瀧川 陽  「試作人工芝の表面温度に関する研究(Ⅰ)」
  ・田中 修司 「びわこ成蹊スポーツ大学における天然芝の表面温度と直上の気温と
         の関係に関する研究」
  ・田中 慈  「ぴわこ成蹊スポーツ大学における天然芝および人工芝の表面温度と
         天候因子との関係に関する研究」
  ・平野 甲斐 「びわこ成蹊スポーツ大学における人工芝および天然芝上の
         バウンドに関する研究(Ⅱ)」
  ・間瀬亜久里「ぴわこ成蹊スポーツ大学における人工芝の表面温度と直上の気温と
         の関係に関する研究」
 2010年度
  ・小川 渉  「ぴわこ成蹊スポーツ大学大気中の二酸化窒素の分布に関する研究」
  ・喜多 芳寛 「ぴわこ成蹊スポーツ大学のびわこフィールドの気温に関する研究」
  ・澤西 宏典 「びわこ成蹊スポーツ大学のマルチフィールドの気温に関する研究」
  ・中村 悠太 「ぴわこ成蹊スポーツ大学における風の地域性に関する研究」
  ・米田 明弘 「ぴわこ成蹊スポーツ大学周辺における気温に関する研究」

 2011年度
  ・石橋 勇二 「ぴわこ成蹊スポーツ大学マルチフィールドの転がり距離に関する研究」
  ・伊津 翔  「ぴわこ成蹊スポーツ大学における天然芝グラウンドの損傷に関する研究J
  ・大賀さつき「びわこ成蹊スポーツ大学屋外における二酸化炭素濃度についての研究」
  ・音野 拓真 「ぴわこ成蹊スポーツ大学全天候型トラックの衝撃度に関する研究」
  ・千田 圭佑 「ぴわこ成蹊スポーツ大学テニスコートの衝撃度に関する研究」
  ・高橋 亮祐 「びわこ成蹊スポーツ大学マルチフィールドの垂直反発高さに関する研究」
  ・西田 智恵 「びわこ成蹊スポーツ大学の実技室における二酸化炭素濃度に関する研究」
  ・濱田 沙弥 「ぴわこ成蹊スポーツ大学の講義室における二酸化炭素濃度に関する研究」
  ・宮里 巴美 「ぴわこ成蹊スポーツ大学びわこフィールドの温度に関する研究」

4.学内関連
・淡海会について
  大学創立時の2003年のある日、初代学長の森先生に呼ばれた。
 大学の補助金で国際学会などに海外出張された先生方の見聞を、他の先生方と共有するような
 「講演会の場」をつくりたい、という意向だった。
 サロンのような雰囲気でおこないたいと。また教員の親睦会も兼ねてもらいたいと。
 それで、そのような会を作ってくれないかと言われた。
 何故、私に白羽の失が立ったのか今でも解らない。
 兎に角、学長の意向なので引き受けた。
 会の名称は、琵琶湖を意味する「淡海」を使うことにした。
 組織としては、私が事務局で、会計を金森先生に頼んだ。
 実働部隊として、黒澤先生と松岡先生(現在、早稲田大学)に組織に入っていただいた。
 1回日のサロンの講演者は松岡先生で、米国のスボーツマネジメントの話だと記憶している。
 このサロンが、現在の「アカデミックアワー」に繋がったと思っている。
 是非とも継続していってもらいたい。現在の淡海会は親睦会として活動中である。
 これも是非、継続していただきたい。

・図書館コモンズと大学リポジトリ
  現学長の飯田先生から2009年度から図書館長を依頼された。
 初代館長は森先生、次は山口先生、そして前館長は、大久保先生であった。
 私としては、折角、図書館長になるのだから、学生に図書館をもっと利用してもらいたいし、
 そのための手立てを考えたいと思った。
 4月から就任するので、2~3月に時間を見つけて、近隣の大学の図書館へ見学に行った。
 また、インターネットなどで、海外の大学図書館を調べたりもした。
 それで現在の動向としては、学生が図書館と関連した活動を自由にできる
 空間としての場(コモンズ)を設ける大学が多いと感じた。
 丁度、図書館の2階の奥にあまり利用されていない小都屋が2室あった。
 この部屋をグループ学習室にすることを図書委員会で承認していただいた。
  次に、学生を図書館に引き寄せるためにおこなったことは、カフェコーナーを設けることであった。
 学会、会議などで、私立の大学に行ったときには図書館に立ち寄った。
 カフェコーナーが、かなりの大学にあった。これを設ければ、図書館への集客数が増加するかと。
 それで2階に上がったフロアーにカフェコーナーを設けた。
  次におこなったのは大学リポジトリの構築であった。
 これは当時、学術委員長であった若吉先生の提案であった。
 館長として図書委員会の委員長をしており、若吉先生から、本学ホームページの
 図書館サイトへの大学リポジトリ構築の依頼を受けた。
 私もそれまでに他大学の大学リポジトリを利用することが多々あった。
 それにお返しする気持ちからも、大学リポジトリの構築をやってみようと思った。
 また、われわれ研究者にとって自分の研究を国際的に知ってもらうことは励みにもなると考えた。
  まず、大学リポジトリだけでなく、地域や研究所も含んだリポジトリを国内で組織しようと
 活動している国立情報学研究所に行き、話を聞いてきた。
 そこで西日本の大学リポジトリを精力的に広げている大阪大学附属図書館職員の前田信治氏の
 ことを知った。そして大阪大学附属図書館に行き、本学の大学リポジトリ構築の協力を依頼した。
 快諾を得て、その協力を得ることができた。
 大学リポジジトリ導入まで、本学図書館の中山さんが骨身をけずって非常に努力してくれた。
 そのお蔭で、私の図書館長の任期終了ぎりぎりの2011年3月16日に導入ができ、
 教職員への大学リポジトリ導入説明会を開催することができた。

5.社会貢献
・小水力発電
  私にとって刈谷拓爾さんとの出会いが、小水力発電に係るきっかけとなった。
 2004年に刈谷さんが来られて、旧志賀町の活性化に何か良いプランがないかと問われた。
 私は、自然エネルギー利用、特に小水力発電が良いのではと提案した。
  当時は、地球温暖化抑制のための二酸化炭素削減が巷では話題となっていた。
 以前から私は、日本はもっと自然エネルギー利用に取り組むべきだと考えていた。
 ここ比良は風が強いと言われているが、風は絶えず吹いてはいない。
 風力発電では絶えず発電はできない。
 また、太陽光発電も、夜は発電しないし、曇っていれば発電量は僅かである。
 日本の面積の70%が山である。山が急峻で急流の渓流が多く、
 そのエネルギーがタレ流しだと、私には思えた。
 比良山系には渓流が多く、渇水期でもかなりの流れがある。
 そのことを刈谷さんに話すと、それでは小水力発電を実践しようということになった。
  この活動に、当時の学長の森先生と副学長の飯田先生が賛同し、材料費の一部を学長裁量経費
 から出していただいた。2006年には小水力発電小屋を刈谷さんらのグループと建てることができた。
 発電機は故・工藤敏昭さんに作成していただいたものを設置した。
 その後、2008年に刈谷さんらは里山プランの方向にシフトして行かれた。
 私は現在まで、小水力発電機を種々、改良しながら維持している。

・ 客員研究員
  現在までのところ中央大学社会科学研究所と京都産業大学総合学術研究所の客員研究員をしている。
 研究員として、報告した総説などを下記に記載した。

 ・青木豊明:スポーツグラウンドとして世界的に普及している人工芝の問題点(1)
       -有害物の溶出に関して-
        中央大学社会科学研究所年報、第14号,pp.203-208(2010).
 ・青木豊明:スポーツグラウンドとして世界的に普及している人工芝の問題点(2)
       一夏季の表面温度の高温化一
        中央大学社会科学研究所年報、第15号,pp.187ー193(2011).
 ・青木豊明:スポ一ツグラウンドとして世界的に普及している人工芝の問題点(3)
       一硬さと傷害 -
        中央大学社会科学研究所年報、第16号,(2012).(投稿受理)
 ・青木豊明、 勝矢淳雄:加茂社および摂末社の御手洗水の水質
        自然と環境、VOl.13,pp.49-54(2011).
 ・青木豊明、勝矢淳雄:加茂社の御手洗水の水質について
        京都産業大学総合学術研究所所報、第6 号,pp.39-44(2011).
 ・青木豊明、勝矢淳雄;京都産業大学総合学術研究所所報、第7 号(2012).(投稿準備中)


6.マスメディア
 以下に本学の教員としての私の活動がマスメディアで紹介されたものを記載した。

  新聞掲載

 ・中日新聞   2006年 1月 1日「ミニ水力発電計画」
 ・京都新聞   2006年 6月 2日「炎天下の人工芝」
 ・京都新聞   2006年 8月 27日「比良の川で水力発電」
 ・朝日新聞   2006年 9月 23日「比良山系で水力発電」
 ・中日新聞   2006年11月14日「人工芝の温度上昇を研究」
 ・京都新聞   2007年 5月16日「比良の急流、発電実験」
 ・京都新聞   2007年 6月27日「特性人工芝で熱中症防げ」
 ・東京新聞   2007年 7月10日「夏熱くない人工芝開発」
 ・北海道新聞  2007年 7月11日「涼しい人工芝」
 ・中部経済新聞 2007年 7月21日「夏熱くない人工芝開発」
 ・読売新聞   2007年 8月28日「温度を下げる人工芝開発」
 ・朝日新聞   2007年10月 23日(オビニヨン欄)「樹皮活用で高温化抑制に道」
 ・読売新聞   2007年12月 8 日「比良川利用 環境に低負荷」
 ・京都新聞   2008年 4月 21日「小型水力発電で環境教育」
 ・京都新聞   2008年 8月 7日「比良の小型水力発電見て」
 ・朝日新聞   2008年 8月 8日「脱温暖化小型水力で」
 ・京都新聞   2008年 8月 11日「少ない水でOK環境にやさしく」
 ・産経新聞   2009年 4月 10日「木材チップで表面温度抑える」
 ・志賀民報   2011年 7月 10日「比良川で水力発電の実験」
 ・京都新聞   2011年 8月 16日「小型水力発電の可能性は」
 ・京都新聞   2011年 8月 22日「新しい発電」
 ・京都新聞   2011年 8月 29日「比良川でマイクロ水力発電」
 ・毎日新聞   2011年 8月 31日「マイクロ水力発電」
 ・読売新聞   2011年 9月 1日「安全・安定 高まる注目」
 ・京都新聞   2012年 1月 1日「豊かな流れ 力に変える」
 ・毎日新聞   2012年 1月 5日「クリーンな電力 地産地消」

 TVで紹介

 ・テレビ大阪   2009年 7月 2日
         ニュース特集 「注目の環境に優しい発電」
 ・NHK大津   2011年 8月 31日
         おうみ探検隊 「滋賀の風土を活かして発電を」
 ・NHK関西   2011年 9月 5 日
         ぐるっと関西おひるまえ 「滋賀の風土を活かして発電を」
 ・びわ湖放送  2011年 10月 1 日、2011年 10月 2 日
         滋賀経済NOW「マイクロ水力発電」

7.おわりに
  私は、前任の大阪府立大学で30年間にわたって、研究を中心に勤めました。
 工学部に所属し、他大学との差別化を図るためには、如何にユニークな研究をするかが
 大切だと考えていました。
 また,工学部は自然科学的な立場から社会問題を解決する任務があるとも考えていました。
 このような研究姿勢は、本学でもある程度、貫けたのではないかと思っております。
 教育面では、自然科学系の授業を創立5年目から立ち上げ、ある程度学生たちに馴染んで
 もらったと思っております。
  また、新聞やTVでの私の活動の紹介は、私学としての本学の名前の普及に少しは、
 貢献できたのではないかと自負しております。
 2年間の図書館長の時には、グループ学習室、カフェコ-ナー、および大学リポジトリの
 構築をおこない、また、教員の親睦会としての「淡海会」を立ち上げました。
 そして地域括動として、小水力発電活動をおこなってきました。
  本学で9年間と短い期間でしたが、様々な経験をさせてもらったと感謝しております。
 最後に、本学を去るにあたって、いろいろ御教授をいただいた初代学長の森昭三先生、
 初代副学長の藤井英嘉先生および現学長の飯田稔先生に深謝いたします。
 また、適切な御指導をいただきました名誉教授の山口満先生にも深謝いたします。
  図書館のグループ学習室、およびカフェコーナーの設置には、田中千晶さん、中山亮さん、
 澤田俊和さん、谷川真有美さんの御協力を頂いたことを感謝いたします。
 また、大学リポジトリの構築には、大阪大学図書館附属図書館の前田信治さん、および本学図書課長の
 荒木初廣さん、館員の中山亮さんには、大変お世話になりました。感謝いたします。
  最後になりましたが、本学の多くの教員、および職員の方々にさまぎまな事でお世話になりました。
 有難うございました。