坊:ティル
テ:テッド
グ:グレミオ
二人一緒なら
テ「ティル! 何でそんなに嬉しそうなんだ?」
坊「えー? さあね〜。テッドは何でだと思う?」
テ「うーん……。あ! 今日のおやつがお前の好物だとか!?」
坊「違うよ〜。」
テ「じゃあ、夕食がグレミオさん特製の新作シチューとか!?」
坊「違うよ! それ、テッドが食べたいだけじゃないのか?」
テ「……ばれたか……。……じゃあなんだ? テオさまが帰ってくるのはまだ先だし。……今更、家庭教師とか、武術師範からほめられたくらいじゃ、お前そんなに喜ばないだろ?」
坊「まあね〜。じゃあ、ヒント! テッドはどんなときが一番たのしい?」
テ「……それ、ヒントか!? ……ま、いっけどさ。……うーん……、やっぱり、食べてるとき?」
坊「……それだけ?」
テ「えーと、あとは……。」
坊「うんうん。あとは、何?」
テ「お前と遊んでるとき……かな?」
坊「うん! 俺もだよ、テッド! テッドがいるだけで、すっごく楽しいんだ!!」
テ「――/// そ、それは嬉しいんだけどさ……。」
坊「何?」
テ「……正面きって言われると、――照れる。」
坊「えー!? 何でだよ!!」
テ「照れないお前が変なんだよ!」
坊「変ってひどくないか!?」
テ「変だ! ぜったいに変!!」
坊「テッド――!!!!」
グ「坊ちゃん! テッドくん!! 何騒いでるんですか!?」
テ「やべ! グレミオさんだ。」
坊「喧嘩してるって思われると、夕食抜きかもね〜。」
テ「……嬉しそうに言うなよ。」
坊「あ! そうだ、テッド! 明日、外に行かないか?」
テ「外?」
坊「うん。町の外。」
テ「……モンスターがいるんだぞ?」
坊「だ・か・ら! 腕試し、しに行かないか? 思いっきり暴れられるよ!!」
テ「……暴れたいのか? 危険だからやめとかないか?」
坊「あ! テッド、怖いんだ〜! へえ〜、テッドがね〜。意外と、弱虫だったんだ〜!!」
テ「な・ん・だ・と! 言ったな! よーし、見てろ!! おれの弓の腕を見せてやる! お前こそ、大口叩いといて逃げ出すなよ!!」
坊「するわけないじゃん〜。」
テ「明日だな!」
坊「明日だよ!!」
テ「楽しみにしてるからな!!」
坊「こっちこそ!!」
テ「どっちがたくさんのモンスターやっつけられるか競争だ!」
坊「俺の勝ちだと思うけどね〜。」
テ「それはどうかな〜。」
ニンマリ笑うティルに、俺はつられて自然と頬が緩む。
こんな時間がいつまでも続けばいいのに。
かなうはずのないことだと、わかってはいたけど。
それが実現することを、ずっと、願っていた。
一日でも長く、一緒にいられることを――。
【END】
(05.11.18)
幻想水滸伝小説部屋へ
「アトリエ」ジャンルの方で、最近仲良くさせてもらってる、琥珀ちゃんがサイトにあげられたこのイラストを見た瞬間、ひらめいた作品です…(笑)
思いついて、速攻書いて、そして、いきなり送りつけたのにも関わらず、琥珀ちゃんは、本当に喜んでくれました!!
嬉しかったです〜!!
そんでもって、「お持ち帰りしちゃダメでしょうか…?」の真田のおねだりに、快くOKを出してくれた琥珀ちゃん。
その上、ページに合うように、背景まで変えてくれたのです!!
本当に、ありがとう!!
幸せです〜///
幸せそうな坊とテッド…。
本当に可愛いです〜///
真田の小説にはもったいないくらい…(汗)
いつまでも眺めていたいなあ〜〜///
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