苗 代     (H23.6.24)

モミ準備(1)
1.昨年、稲刈りをした後、種モミ用として、乾燥機に入れないで、ムシロに、広く並べて自然乾燥する。
  ・1反25枚の計算で、
   25枚分×1.5合×1.4(40%の分増し)=5.25升
    また、水洗い・軽いモミの除去及び、種まき時のロスを考えて、
    40%の分増し

モミ準備(2) <苗代5日前>

2−1 水洗い
   モミ種を大きな容器に入れ、モミを水洗いして、水に、馴染ませる。

2−2 塩水で選別
   ばか苗病、いもち病、もみ枯細菌病に、罹っているモミを減らし、
   発芽不良のモミを取り除くため、
  ・食塩濃度
   水20Lに、食塩4.1kgを入れて、よく混ぜる。(比重1.13)
  <作業>
   食塩水の入った容器に、水洗いしたモミを入れ、浮いたモミを捨てて、
   沈んだモミを取り出す。


2−3 水洗い
     塩分を取り除くため、よく水洗いをします。その後、水を切ります。
2−4 薬液調合・消毒
    ・テクリードCフロアブル(200倍希釈)
     ばか苗病、いもち病、ごま葉枯病に加えて、細菌病である、もみ枯細菌病、苗立枯細菌病、褐条病に有効な
     稲の総合種子消毒剤
    ・スミチオン乳剤     (1000倍希釈)
     イネシンガレセンチュウを、防ぐ
    ・調合の仕方
     モミ種と同体積量の希釈液を作る。
     モミ種10kgで、水20Lに、テクリードCフロアブル100mlとスミチオン乳剤20mlを加え、混ぜる。
   <作業>
     調合液にモミ種を入れ、24時間浸す。(冷たい時は、少し温める)
     途中で、1〜2回、かき混ぜる。
2−5 風乾
    24時間薬剤に浸漬したモミを、水洗いしないで、取り出し、ムシロを広げ、自然に、乾かす。
2−6 浸種
    3日ほど水に浸ける。
    (100=25℃×4日)または(100=33℃×3日)になるように

床準備(3)
3−1 トラクターで耕す
    草が生えてない程度に、10日前には、前もって、トラクターで耕しておく。
3−2 仕切


・苗代する面積を計算して、仕切の畦を作る。
 苗代する場所の境に、波板を入れ、
 土で倒されないようにする。

・水をいれて、トラクターで耕し、
  ドロドロの床土して、1日放置。








 床準備(4)
4−1 枚数分の寸法を測り、田に印を付け、
     ロスの無いようにする。
4ー2 チョ縄を張り、土をあげる。(そこが溝になる)
4−5 板でならし、水面が均等になるように調整する。
    (均等でないと、芽が均等にあがらない)









    苗代土(5)
    昨年は、芽の上がりが悪かった。





     被せる土も雑菌が培養したもかもしれないので、
     今回は、ホームセンターで土を購入。
     (農協では、肥料付きの土の粒子が細かい
       土が販売されてない。)
      そして、通しで篩過作業。





 苗代当日(6)
6−1 苗代の機械を置く。
6−2 苗箱にマットを入れる

今年は、規定通りマットに液肥を含んだ水を
 ジョロで浸す。(10枚/20L)


















6−3 モミと土を機械に投入。
  その後、機械を廻し、苗箱で1.4合
  モミと土を載せる。
  「モミ」の量を調整する(1枚当たり1合2〜5石)
   少量の調整は、プーリーの調整で、
   多い時の調整は、板を上下移動する(ネジを回す)
   少し、ハンドルを回して、モミの出る量が
   落ち着いてから、箱に紙をあて、測定する。
   モミの量が少ないと、田植えの時、歯抜けになるし、
   多いと、籾がたくさん入り、芽の出が悪い。
   土の量を調整(1枚当たり800g)
     土が多いと、芽の出が悪い
     少ないと、水が多くなったとき、籾が移動して偏り、均等で無くなる。
6−4 昨日均した田圃に、ビィニールシートを引き、上記の苗を並べる。

6−5 昨日、均した苗床に、チョ縄を張り、真っ直ぐ、且つ、苗箱を水面に均一になる様に置く。
6−6 少し置くと、水が浸み上がってくる。土が少ないと、モミが浮き上がるので、そこに土をまく。
6−7 トンネルの枠線を立てる
6−8 寒冷遮またはシルバーシートを掛ける。
6−9 少し水を入れ、一杯苗箱が浸かるようにする。
6−10 水のレベルを自動調整するため、出口の排水土を決める。

<注意点>
 シルバーシートを外すた後、水のレベルをあげる。
苗の上部が枯れたようになっている。
また、肥料切れか、精気がない。


シルバーシートを外した後に、
水のレベルが低く、水の吸い上げが悪い時に
強い風に煽られると、苗の先が枯れる。
対策として、
シルバーシートを外した後は、
たっぷり水を張る。寒冷紗を掛ければベスト。











                           

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