ジャンボタニシの防除      作成 2010.9.5   改訂 

2000年頃からジャンボタニシ(スクミリンゴガイ) が見られ、この5年ほど対策に手を焼いている。
今まで、実施した事を記録にとどめる。

1.水の取り口に網を張る
  
 川上の水路から、入って来るので、
 水採り口に、網のフィルターを作った。
 金網は、格子ステンレスで目開き約800ミクロン
 アミジンフィルターに行って購入し、
 水の入り口に、合うように、枠を作り、
 腐らないように、ペンキを塗った。
 水を入れてみると、うまくいく。
 また、「ヘル」(血を吸われる)も引っかかり、
 ゴミも除ける。

 効果 ○




2.冬場にトラクターを使う
  Jタニシを物理的に粉砕するためトラクターを頻繁に耕した。
  トラクターのカマで壊れるようなものは少ない。
  また、冬場にかき回すことにより、寒さで死ぬか?と期待したが
  奈良県という土地柄、冬場の温度状況を考えると効果は、あまり得られない。

  効果  ×

3.薬剤「スクミノン」による対策
 6月下旬に、薬剤散布した。確かに1週間ほどで少なくなり、死骸が臭う様になったが
 10日もすれば、また、以前と同じぐらいに増えた。
 一時的には効果が見られたが?

4.田の水位を上げない。
  3〜5cm以上の水位にすると、タニシの活動が活発になるので、水位を上げない。

5.石灰窒素による防除
  
 冬場に一反当たり1袋均等にまいた
  (2割アップでまいた)
 わらを腐らすには良いのだが、効果が出るのだろうか?
 
 今回は冬場の水の無い時に石灰窒素をまいて
 耕した。
 効果は、×

 




その後、
 グリーンレポート NO471(2008年9月号) 防除技術セミナー
  ジャンボタニシの被害を抑えよう  〜防除対策と石灰窒素の有効活用〜 によると、

 石灰窒素の成分は水中でカルシウムとシアナミドに分解し、シアナミドが殺貝効果を発揮する。
 このため貝が水中にいる状態で石灰窒素を散布し、その後、成分分解のため灌水状態を
 さらに3〜4日保つ事が重要と書かれている。
 さて時期は?